4月の定例歌会(4/12)

4/12(土)の歌会の歌をご紹介します。詠題は「入」または「学」でした。

寄せられた24首から自選歌、好評歌を紹介します。

 早暁の妻の寝言のやさしきに寝顔を見むと寝返りを打つ(OM)

 舅姑の介護解かれてモーツァルトを聴けば湧き来る春の喜び(OH)

 被災者の心の復興と「ガラス玉」作り配る人 汗の光れり(SU)

 「壽」の文字入り林檎の棚の下わけありリンゴは山積みにさる(OU)

 入学も卒業もなく今はただ入院入所を待つ高齢者(ON)

 何もかも値上げうながす消費税駆け込み買いの元手とてなく(MA)

 「赤子抱き丸まりしお骨ありました」三年目の春に消防士は言う(KI)

 我夫の里山入ればもみの木のてっぺん高く月登り来る(YA)

    舅姑:ちちはは:義父義母と書く場合もあり

    我夫:わがつま:我妻も同じ読み方ですが男性、女性の違い

 

 OM:今年度の主題のひとつは「妻の寝顔」、と力こぶ

 OH:モーツァルト大好きです

 SU:句またがりが少し気になりました

 OU:「寿」を「壽」に、「山積みにされ」を「山積みにさる」に自己添削

 

いつもの会場である「青葉区中央市民センター」にまひる野仙台への見学や参加を呼び掛けるチラシを作っておかせてもらっています。イベント紹介のページに写真がありますのでご覧ください(管理人)

 

まひる野

 東京に本部を置く全国的な短歌の会です。窪田空穂の第一歌集「まひる野」から命名され、生活実感を尊重し、詩としての豊かな表現力を希求します。自然や日常を細やかな温かい視線で詠んだ歌が特徴です。詳しくは「まひる野」のページをご覧ください。

 

<仙台 月例会について>

毎月第二土曜日に仙台市内の市民センターの一室で午後一時から概ね二時間程度です。流れを紹介します。

 

(1)その月の決められた主題に関する歌1首以上を含む自作3首の歌を提出します。

(2)作者を伏せてプリントアウトしたものが当日配布されます。自分以外の方の歌をそこで初めて目にすることになります。

(3)全部で20~30首になります。リズムを確かめながら音読します。意外に難しい漢字や短歌独特の言い回しに出会うことも学びの一つです。

(4)20~30分程度をかけて、各自で、自分の”お気に入り(共感、卓越、感嘆、臨場感などを感じる歌)”を5~7首程選びます。その中でも”これは!”という歌一首を特選として選びます。

(5)特選2点、”お気に入り”1点として集計し、合計得点の高い歌から互評します。互評というのは選んだ理由を自分なりに説明するということです。

(6)互評の過程で多くのことを学びます。技術的には不十分でも感性として高く評価されることもあります。またどんなに整った歌でも共感を覚えない、伝わらない、ということで点数が入らないということもあります。自分の歌がどう評価されるか、ということに目が行きがちですが、実は自分が選んだ理由をどう説明するか、ということが非常に大切です。

(7)一通り互評が終わると、各種の情報交換を行い終了です。高得点でも賞金はでません(笑)。次回の日程、主題など出席者で話し合って決めます。「○○に関する歌」という具合です。