6月の歌会(6/7) 歌題は「水」「無」

6月の歌会から6首紹介します。読んだ方のコメントや、相互歌評で交わされた言葉をピックアップしました。

 

女性集う練習日には髭を剃りYシャツ背広と着替え忙し(ON)

ひらひらとゼブラゾーンを飛ぶ蝶を腰伸ばしみれば帽子のリボン(SU)

鉢植えの紫陽花水の色をして雨とおしゃべりしたいベランダ(OH)

美しきものに触れたし涙もろく老いゆくわが身をなぐさむるため(OM)

予告無く倒れし父の傍らに天使の肩が見え隠れする(YA)

葉桜の影のまだらな下道を妻の手を引く いそぎはしまい(MA)

曲水の宴の歌題は「望」なり心鎮めて復興を詠む(OU)

 

女性集う・・:詠者はハーモニカの名手。楽しい下心の歌。

ゼブラゾーン:横断歩道のような縞模様の路面標識。詠者のお気に入り歌題。

紫陽花:あじさい。大好きな花とのこと、毎日楽しみに眺めて詠んだ歌。

美しき・・:美しい心に触れたいのです!

予告なく・・:「肩」がわかりにくい、でも父親への温かな視線がたっぷり。

葉桜の・・:歩く速さだけでなく、という深い気持ちが沁みます。「いそぎはし

   まい」ではなく「すまい」が適当。

曲水:「ごくすい(毛越寺)」あるいは「きょくすい(大宰府)」。イベントの

   ページに詳細があります。

まひる野

 東京に本部を置く全国的な短歌の会です。窪田空穂の第一歌集「まひる野」から命名され、生活実感を尊重し、詩としての豊かな表現力を希求します。自然や日常を細やかな温かい視線で詠んだ歌が特徴です。詳しくは「まひる野」のページをご覧ください。

 

<仙台 月例会について>

毎月第二土曜日に仙台市内の市民センターの一室で午後一時から概ね二時間程度です。流れを紹介します。

 

(1)その月の決められた主題に関する歌1首以上を含む自作3首の歌を提出します。

(2)作者を伏せてプリントアウトしたものが当日配布されます。自分以外の方の歌をそこで初めて目にすることになります。

(3)全部で20~30首になります。リズムを確かめながら音読します。意外に難しい漢字や短歌独特の言い回しに出会うことも学びの一つです。

(4)20~30分程度をかけて、各自で、自分の”お気に入り(共感、卓越、感嘆、臨場感などを感じる歌)”を5~7首程選びます。その中でも”これは!”という歌一首を特選として選びます。

(5)特選2点、”お気に入り”1点として集計し、合計得点の高い歌から互評します。互評というのは選んだ理由を自分なりに説明するということです。

(6)互評の過程で多くのことを学びます。技術的には不十分でも感性として高く評価されることもあります。またどんなに整った歌でも共感を覚えない、伝わらない、ということで点数が入らないということもあります。自分の歌がどう評価されるか、ということに目が行きがちですが、実は自分が選んだ理由をどう説明するか、ということが非常に大切です。

(7)一通り互評が終わると、各種の情報交換を行い終了です。高得点でも賞金はでません(笑)。次回の日程、主題など出席者で話し合って決めます。「○○に関する歌」という具合です。