7/12 歌会(7月度の月例会)が開催されました

7/12(土)13:00-15:00 いつもの青葉区中央市民センターで開催。出席者は4名といつになく少なかったのですが、出詠は27首(一人3首で9名)と盛り沢山でした。今回から新しくHAさんが出詠、今回お目にかかれなかったのが残念です。このHPも見ていただいていたとのこと、お会いできるのを皆さんが楽しみにしています。では自選他選交えてご紹介します。

 

 静まれる夜気罅割れてゆくように不如帰の声真夜を谺す(OH)

 背丈ほどある紫陽花の花群に分け入り家族の平安を思ふ(OM)

 人間は進化してきたが鳥たちも「糞」の始末を変えられないか(SU)

 冴え冴えと渡りの鳥は鳴き行けり晴夜の星を羅針盤として(OU)

 久々の晴間覗きしその朝に息子は一人スペインへ旅行(YA)

 他人でも言葉かわせば許しあいぐちなどこぼす ジャガイモの花(MA)

 蝗追い畦道通いし小学校八十路を迎えて同級会をと(ON)

 空梅雨の小雨は土を落ち着かせ土手の階段やさしくなりぬ(KI)

 正言を言えぬ施設に母は居て老いの一日むさぼり過ごす(HA)

 

  OH 罅割れて:ひびわれて 谺す:こだま

  OM 花群:はなむら 思ふ:もふ

  SU  鳥たちも緑の中を歩く人たちに糞など落とさないように進化してほし

    い、という気持ちを詠んだ歌

  YA  旅行:詠者は「たつ(発つ)」とルビを入れました。単に「発つ」と

    した方が旅立ちを思わせていいのでは、との声が多かったです。名詞に

    動詞のルビは無理との意見も。

  MA 面白いながらも結句と上の句のつながりが飛躍しすぎてわかりにくいと

    いう声も。飛躍という意味で一文字あけ(ブランク)をいれていますがな

    くても問題なし、できるだけ使わない方が無難のようです。

  ON 蝗:いなご 

     「同級会をと」いうところがやや舌足らずで惜しい。皆さんで八十路

    の小学生になったのでしょう、ウキウキ感もたっぷり。

  HA 「正言」は堅すぎる感じ、「むさぼる」は荒々しい感じ。「母」のイメ

    ージと重なる言葉を使うとスッと入ってくるようです。

  

 詠題は「晴」または「正」を含む言葉でした。ONさんの3首の中には「松島の海辺の奥の瑞巌寺正直者に参拝晴れる」と、私の名前4文字を全部使った歌がありました。こういうのも楽しみの一つ、技術でしょうね、ありがとうございます。

 今回は、歌会の中での意見を紹介してみました。賛否両論、尽きるところがありませんが、読んだ人がどう感じるかを知ることでより深い歌に進化していくと思います。いつかは全員がそろったにぎやかな歌会を期待しましょう。(管理人)

 

まひる野

 東京に本部を置く全国的な短歌の会です。窪田空穂の第一歌集「まひる野」から命名され、生活実感を尊重し、詩としての豊かな表現力を希求します。自然や日常を細やかな温かい視線で詠んだ歌が特徴です。詳しくは「まひる野」のページをご覧ください。

 

<仙台 月例会について>

毎月第二土曜日に仙台市内の市民センターの一室で午後一時から概ね二時間程度です。流れを紹介します。

 

(1)その月の決められた主題に関する歌1首以上を含む自作3首の歌を提出します。

(2)作者を伏せてプリントアウトしたものが当日配布されます。自分以外の方の歌をそこで初めて目にすることになります。

(3)全部で20~30首になります。リズムを確かめながら音読します。意外に難しい漢字や短歌独特の言い回しに出会うことも学びの一つです。

(4)20~30分程度をかけて、各自で、自分の”お気に入り(共感、卓越、感嘆、臨場感などを感じる歌)”を5~7首程選びます。その中でも”これは!”という歌一首を特選として選びます。

(5)特選2点、”お気に入り”1点として集計し、合計得点の高い歌から互評します。互評というのは選んだ理由を自分なりに説明するということです。

(6)互評の過程で多くのことを学びます。技術的には不十分でも感性として高く評価されることもあります。またどんなに整った歌でも共感を覚えない、伝わらない、ということで点数が入らないということもあります。自分の歌がどう評価されるか、ということに目が行きがちですが、実は自分が選んだ理由をどう説明するか、ということが非常に大切です。

(7)一通り互評が終わると、各種の情報交換を行い終了です。高得点でも賞金はでません(笑)。次回の日程、主題など出席者で話し合って決めます。「○○に関する歌」という具合です。