10/12 10月の月例会

いつも第二土曜ですが、10月は東北短歌大会など多忙の折、第二日曜開催でした。いつものように詠題「本・子」を含む題詠歌、自由詠から自選・他薦で紹介します。

 

 障害を持ちたる子らの大半はセーブすること知らずに生きる(YA)

  障害:障碍、障がいとも書く。最近は害の字を嫌い碍と書かれたものをよく

     目にします。碍は石に進路をさえぎられているの意

 台風で小中高は休校に死体横目で登校の日々(ON)

  御嶽山、台風・・亡くなった方々のご冥福をお祈りします

 黒々と夜空に浮かぶ観覧車月光を乗せゆっくり回れ(OH)

 夏逝きて「昨日失くした愛なんてピアスと同じ」と歌ふあなたは(OM)

 本当に三年半も過ぎたのか競りの声なき三陸の浜(OU)

  せり→競り、三陸の海→三陸の浜 に添削いただきました

 鶺鴒の散歩を追えば木の幹に消えて顔出す「かくれんぼ」らし(SU)

  鶺鴒:せきれい

 塩害の田に稲みのり唐獅子を農夫(とっつあん)あやつる秋祭りかな(MA)

  農夫をとっつぁんと読んで欲しいそうです。

 あどけない子らの瞳はみています両親(おや)の本音を夫婦の本当(HA)

  両親:親(おや)とルビがありました。

 

今回はルビに特徴がある歌2首が含まれています。通常はなじみのない漢字にふるものですが、詠者から”指定される読み方”としても使われることがあります。賛否両論がありよく話題になります。無理はいけませんが、さて今回は・・・こうした議論も楽しいものです。

震災詠が2首ありました。これからも折々に詠まれることでしょう。忘れてはならないことの一つです。

次回は11/8(土)、詠題は「岡(丘)・勝」です。締め切り(11/5)に遅れませんよう。(HP運営者)

   

まひる野

 東京に本部を置く全国的な短歌の会です。窪田空穂の第一歌集「まひる野」から命名され、生活実感を尊重し、詩としての豊かな表現力を希求します。自然や日常を細やかな温かい視線で詠んだ歌が特徴です。詳しくは「まひる野」のページをご覧ください。

 

<仙台 月例会について>

毎月第二土曜日に仙台市内の市民センターの一室で午後一時から概ね二時間程度です。流れを紹介します。

 

(1)その月の決められた主題に関する歌1首以上を含む自作3首の歌を提出します。

(2)作者を伏せてプリントアウトしたものが当日配布されます。自分以外の方の歌をそこで初めて目にすることになります。

(3)全部で20~30首になります。リズムを確かめながら音読します。意外に難しい漢字や短歌独特の言い回しに出会うことも学びの一つです。

(4)20~30分程度をかけて、各自で、自分の”お気に入り(共感、卓越、感嘆、臨場感などを感じる歌)”を5~7首程選びます。その中でも”これは!”という歌一首を特選として選びます。

(5)特選2点、”お気に入り”1点として集計し、合計得点の高い歌から互評します。互評というのは選んだ理由を自分なりに説明するということです。

(6)互評の過程で多くのことを学びます。技術的には不十分でも感性として高く評価されることもあります。またどんなに整った歌でも共感を覚えない、伝わらない、ということで点数が入らないということもあります。自分の歌がどう評価されるか、ということに目が行きがちですが、実は自分が選んだ理由をどう説明するか、ということが非常に大切です。

(7)一通り互評が終わると、各種の情報交換を行い終了です。高得点でも賞金はでません(笑)。次回の日程、主題など出席者で話し合って決めます。「○○に関する歌」という具合です。