2/14(土) 月例の歌会報告と名取の佐藤さんが見学に

雪まじりの寒い一日、2月節分に因んで詠題「恵・方・巻の一文字以上を含む歌」として24首の出詠がありました。出席は6名。名取からお一人、見学に見えましたので、バレンタインデーケーキで歓迎です。ではいつものように自薦他薦の一首をご紹介します。

 節分に豆撒く声は我が家のみホーム入居の老人ばかり(ON)

  高齢化、一人暮らしが団地全体に進んで・・・さびしい限りです。下の句が

  やや言葉足らずでわかりにくい。

 貧困と格差の地球に恵方など無いとブルカに爆薬潜める(OU)

  詠むべきして詠む歌か、「恵方」と歌の主題はミスマッチかも(詠者)

 たよりなき首にマフラー巻きながら白鳥の首の自在を想う(OH)

  白鳥のしなやかな首にあこがれる私です(詠者)

 卒寿すぎ老いの難儀の母なるに自立を迫れりわれ悔やみたり(SA)

  上の句は”卒寿すぎ”の初句で十分との歌評がありましたが、「老いは難儀」

  とお母様がよく言われるとか。そこが伝わる工夫があれば。

 二月三日<恵方巻>買いて妹は「私は恵子」とご利益倍らし(SU)

  妹は得意顔で大変嬉しそうでした(詠者)

 湯浴む父あらぬ方角見つめおりベテルギウスのかがやく夜に(OM)

  星が好き(詠者)

 枯れ葦のモノ・クロームを終生のわれ老い人の色となすべき(MA)

  自分の生き様を善しとする達観した詠嘆が聞こえます

 閉所に弱い私の棺に添えるなら小さなランプと真っ赤な鬼灯(YA)

  上の句の破調が難点ですが、印象的な色彩と独特の雰囲気です

 

名取から佐藤さんが見学に見えました。お母様が短歌教室に通っておられた影響とか。ネットでたまたま岡本支部長を知って、旧友であることがわかり早速駆けつけてくれました。初めは同姓同名の人かと想ったそうです(笑)。是非、今後とも短歌の世界を楽しまれますよう、またご一緒いただけますようお願いします。3月詠題は「弥・生」です。これに関する言葉を含にて。ご見学歓迎します。

 

まひる野

 東京に本部を置く全国的な短歌の会です。窪田空穂の第一歌集「まひる野」から命名され、生活実感を尊重し、詩としての豊かな表現力を希求します。自然や日常を細やかな温かい視線で詠んだ歌が特徴です。詳しくは「まひる野」のページをご覧ください。

 

<仙台 月例会について>

毎月第二土曜日に仙台市内の市民センターの一室で午後一時から概ね二時間程度です。流れを紹介します。

 

(1)その月の決められた主題に関する歌1首以上を含む自作3首の歌を提出します。

(2)作者を伏せてプリントアウトしたものが当日配布されます。自分以外の方の歌をそこで初めて目にすることになります。

(3)全部で20~30首になります。リズムを確かめながら音読します。意外に難しい漢字や短歌独特の言い回しに出会うことも学びの一つです。

(4)20~30分程度をかけて、各自で、自分の”お気に入り(共感、卓越、感嘆、臨場感などを感じる歌)”を5~7首程選びます。その中でも”これは!”という歌一首を特選として選びます。

(5)特選2点、”お気に入り”1点として集計し、合計得点の高い歌から互評します。互評というのは選んだ理由を自分なりに説明するということです。

(6)互評の過程で多くのことを学びます。技術的には不十分でも感性として高く評価されることもあります。またどんなに整った歌でも共感を覚えない、伝わらない、ということで点数が入らないということもあります。自分の歌がどう評価されるか、ということに目が行きがちですが、実は自分が選んだ理由をどう説明するか、ということが非常に大切です。

(7)一通り互評が終わると、各種の情報交換を行い終了です。高得点でも賞金はでません(笑)。次回の日程、主題など出席者で話し合って決めます。「○○に関する歌」という具合です。