4/11(土) 4月の定例歌会

4月の題詠は「新・鮮」でした。24首8名の歌が披露され互評しました。多士済々ぶりが目立つこの頃です。では8人の自薦歌を紹介します。

 

 春風に白梅匂い鮮烈な大震災の記憶を醒ます 

  四年を経ても大震災は未だに生々しく思い起こされます。(OM)

 セーラーの衿の白線卯月の陽に素足と共に鮮らけく見ゆ

  高齢の私には頼もしく美しく映りました(SU)

 ふるさとに時を知らせる「新世界」過疎の町にはせつなくもあり(YA)

  町に音楽を流して時を知らせるのです。過疎が進む町にも・・(管理人)

 かつて見し世の夢枯れて散りゆかばそを受け止むる彼(か)の手ありなむ

  人生の晩節に至る道にも希望がほしいものです(SA)

 新春に「昴」奏でり友の死にせめて鮮やかにその身終われと(ON)

  「昴」の歌詞を歌に重ね、葬送の気持ちを鮮やかに歌い上げました(管理人)

 四年経て家族のもとへ帰り来し腰骨一本の父を抱く娘(こ)

  震災から四年経てこのようなニュースを見ました。(OH) 

 釣り上げし魚を捌けば鮮らしき血の流れに知る命食むとは

  釣りクラブで楽しんでいますが、津波や命に思いをはせることも(OU)

 「あれあれ」と妻の指さす仲春の入日の潤み「うんうん」と應ず (MA) 

  夫婦ならではの会話です。”入日の潤み”という表現にも惹かれます(管理人)


今回は全24首中、8首9か所に「 」が使われました。気軽に使いがちですが、効果的に使うのは意外に難しそうです。何かの機会に勉強してみます。では、次回は5/9(土)13:00-いつもの青葉区市民センターです。(管理人)

まひる野

 東京に本部を置く全国的な短歌の会です。窪田空穂の第一歌集「まひる野」から命名され、生活実感を尊重し、詩としての豊かな表現力を希求します。自然や日常を細やかな温かい視線で詠んだ歌が特徴です。詳しくは「まひる野」のページをご覧ください。

 

<仙台 月例会について>

毎月第二土曜日に仙台市内の市民センターの一室で午後一時から概ね二時間程度です。流れを紹介します。

 

(1)その月の決められた主題に関する歌1首以上を含む自作3首の歌を提出します。

(2)作者を伏せてプリントアウトしたものが当日配布されます。自分以外の方の歌をそこで初めて目にすることになります。

(3)全部で20~30首になります。リズムを確かめながら音読します。意外に難しい漢字や短歌独特の言い回しに出会うことも学びの一つです。

(4)20~30分程度をかけて、各自で、自分の”お気に入り(共感、卓越、感嘆、臨場感などを感じる歌)”を5~7首程選びます。その中でも”これは!”という歌一首を特選として選びます。

(5)特選2点、”お気に入り”1点として集計し、合計得点の高い歌から互評します。互評というのは選んだ理由を自分なりに説明するということです。

(6)互評の過程で多くのことを学びます。技術的には不十分でも感性として高く評価されることもあります。またどんなに整った歌でも共感を覚えない、伝わらない、ということで点数が入らないということもあります。自分の歌がどう評価されるか、ということに目が行きがちですが、実は自分が選んだ理由をどう説明するか、ということが非常に大切です。

(7)一通り互評が終わると、各種の情報交換を行い終了です。高得点でも賞金はでません(笑)。次回の日程、主題など出席者で話し合って決めます。「○○に関する歌」という具合です。