6/14第63回宮城県短歌大会の報告

6/14(日)、仙台文学館にて、宮城県歌人協会の3つの大きなイベントの一つ、第63回宮城県短歌大会が開催されました。県内各地の団体、結社より119首が寄せられ、8人の選者により選歌され、河北新報賞、宮城県歌人協会賞各1首、入選14首が発表されましたので上位7首を紹介します。

なお、選者の方々は以下の各歌人です。(敬称略)

 岡本勝、柿沼寿子、金澤孝一、斉藤梢、

 佐藤淑子、佐藤通雅、佐野督郎、徳山高明

 

6/14第63回宮城県短歌大会の報告の欄で、第七席に入選された佐藤紘子(都留波美)さんの歌を掲載すべきところを誤ってご本人の作ではない歌を掲載してしまいました。訂正して深くお詫び申し上げます。

(2015/7/21 管理人 奥寺正晴)  

 

河北新報賞 中山くに子(つくも・石巻市)

 「六時です」のベルに「はい」と応へつつ生きねばならぬ独り八十路を

宮城県歌人協会賞 奥寺正晴(まひる野・富谷町)

 塩の浮く土を洗いて四年過ぐ空映す田に早苗立ちたり

入選 穴沢孝一(地中海・仙台市若林区)

 生きるために白を黒とも言いし日のことを恥じつつ白木蓮(もくれん)見上ぐ

入選 薄井順子(とぽす・仙台市青葉区)

 触れるもの口唇によせ確かめるあなたは無垢の赤子に返りて

入選 早坂貴和(砂丘・仙台市青葉区)

 指先をスマホの上に置きしまま少女は座席に深く眠れる

入選 猪狩勝見(長命ヶ丘・仙台市泉区)

 微かなる風に舞い散るさくら花受けんと幼(おさな)は手の花咲かす

入選 佐藤紘子(都留波美・仙台市泉区)

 わが蔵書ほとんどゼロ円古本屋(ブックオフ)に査定されたり過ぎ越し青春

まひる野

 東京に本部を置く全国的な短歌の会です。窪田空穂の第一歌集「まひる野」から命名され、生活実感を尊重し、詩としての豊かな表現力を希求します。自然や日常を細やかな温かい視線で詠んだ歌が特徴です。詳しくは「まひる野」のページをご覧ください。

 

<仙台 月例会について>

毎月第二土曜日に仙台市内の市民センターの一室で午後一時から概ね二時間程度です。流れを紹介します。

 

(1)その月の決められた主題に関する歌1首以上を含む自作3首の歌を提出します。

(2)作者を伏せてプリントアウトしたものが当日配布されます。自分以外の方の歌をそこで初めて目にすることになります。

(3)全部で20~30首になります。リズムを確かめながら音読します。意外に難しい漢字や短歌独特の言い回しに出会うことも学びの一つです。

(4)20~30分程度をかけて、各自で、自分の”お気に入り(共感、卓越、感嘆、臨場感などを感じる歌)”を5~7首程選びます。その中でも”これは!”という歌一首を特選として選びます。

(5)特選2点、”お気に入り”1点として集計し、合計得点の高い歌から互評します。互評というのは選んだ理由を自分なりに説明するということです。

(6)互評の過程で多くのことを学びます。技術的には不十分でも感性として高く評価されることもあります。またどんなに整った歌でも共感を覚えない、伝わらない、ということで点数が入らないということもあります。自分の歌がどう評価されるか、ということに目が行きがちですが、実は自分が選んだ理由をどう説明するか、ということが非常に大切です。

(7)一通り互評が終わると、各種の情報交換を行い終了です。高得点でも賞金はでません(笑)。次回の日程、主題など出席者で話し合って決めます。「○○に関する歌」という具合です。