2016年

6月

13日

6月歌会(6/11)

梅雨入り前の暑い日本、仙台も30℃近い暑さでした。では、いつものように自薦他薦の1首をご紹介します。(詠題は逃・走です)

 

 バッグからはみ出た名札の青い紐夜勤のヘルパー小走りに行く

  ヘルパーさんの東奔西走している様子を詠みました(YA)

 長距離走の得意な小五の少年はまだ人生の長きを知らず

  少年の、これからの長い人生をスムーズに生きていってほしいと願って

  います(OH)

 活断層四方八方走りゐて地底の魔物の暴るる日本

  脱原発(OM)

 無職にて二年過ぎゆく水無月の空の青さよ雲の白さよ

  (定年を過ぎ)ある日の思いを歌にしました(SA)

 暖かき星夜の今も砲弾に逃げ惑う人の数多いる地上

  ふとした時に地球の広さと世界の複雑さを感じます(OU)

 生きんため闘うべきか逃げるべきかイスラムの民祖国追わるる(ON)

  そのままの直接的な読み口が緊迫感を醸し出しています(管理人)

 走り梅雨 介護のバスに乗れる妻ふりかえり見るふりかえり見る(MA)

  下の句のリフレインが印象的で説得力があります(管理人)

 叱られて尻尾を垂らした黒犬が小走りに去る春雨の中(IM)

  思わず「叱られて」という童謡を想いだしました(管理人)

 

 7月の歌会は7/9(土)、詠題は「野」「原」です。出詠のほど、よろしくお願

 いします。

まひる野

 東京に本部を置く全国的な短歌の会です。窪田空穂の第一歌集「まひる野」から命名され、生活実感を尊重し、詩としての豊かな表現力を希求します。自然や日常を細やかな温かい視線で詠んだ歌が特徴です。詳しくは「まひる野」のページをご覧ください。

 

<仙台 月例会について>

毎月第二土曜日に仙台市内の市民センターの一室で午後一時から概ね二時間程度です。流れを紹介します。

 

(1)その月の決められた主題に関する歌1首以上を含む自作3首の歌を提出します。

(2)作者を伏せてプリントアウトしたものが当日配布されます。自分以外の方の歌をそこで初めて目にすることになります。

(3)全部で20~30首になります。リズムを確かめながら音読します。意外に難しい漢字や短歌独特の言い回しに出会うことも学びの一つです。

(4)20~30分程度をかけて、各自で、自分の”お気に入り(共感、卓越、感嘆、臨場感などを感じる歌)”を5~7首程選びます。その中でも”これは!”という歌一首を特選として選びます。

(5)特選2点、”お気に入り”1点として集計し、合計得点の高い歌から互評します。互評というのは選んだ理由を自分なりに説明するということです。

(6)互評の過程で多くのことを学びます。技術的には不十分でも感性として高く評価されることもあります。またどんなに整った歌でも共感を覚えない、伝わらない、ということで点数が入らないということもあります。自分の歌がどう評価されるか、ということに目が行きがちですが、実は自分が選んだ理由をどう説明するか、ということが非常に大切です。

(7)一通り互評が終わると、各種の情報交換を行い終了です。高得点でも賞金はでません(笑)。次回の日程、主題など出席者で話し合って決めます。「○○に関する歌」という具合です。