8月の歌会(8/13)

仙台七夕も終わり、お盆を迎えました。暑さの盛りも今少しの辛抱です。8月の例会が開かれましたので自薦他薦の9首をご紹介します。

 

雨上がり湖面に未草開き鴨たちはみな地に丸まれり

 朝の出勤途中の光景を詠みました。歌会で整えていただきました。(IM)

 未草:ひつじぐさ スイレン科の水生多年草

獅子の頭と山羊の体と蛇の尾のキメラ夢みむ半夏生かな

 ”(キメラになりたく思う夏の)妄想”です。(OM)

 頭:ず 半夏生:はんげしょう http://koyomigyouji.com/24-han.htm

人の死をあまた聞きたる夏の日を水族館に生命観に行く

 今年の夏はテロ、殺人などの人の死を聴くことが多かった。(OH)

 生命:いのち 

人は皆いずこに行くか知らねども大河小川を流れゆくのみ(ON)

 世の移り変わりを流れに例え、方丈記を思わせる一首。(管理人)

花散りて刈り込み終えしさつき垣僅かなくねりそも良しとする

 不完全な中にある面白さ。(HI)

プラタナス葉群揺らして一陣の熱風浴びぬ吾は夏の子

 夏生まれの私です。少年時代の思い出もほとんど夏のものです。(SA)

 葉群:はむら

亡き父と魚を釣りし江合川みんなで歌いし「夕焼け小焼け」

 亡くなった父と家の近くで魚釣りをした子供の頃の思い出です。(YA)

 江合川:えあいがわ 大崎平野を流れる北上川水系一級河川

華やげるライトアップは哀しかり行き交う船無き小樽運河は

 運河沿いはすっかり観光名所に。倉庫たちは少し寂しいのかも。(OU)

レモンティ温め直して見惚れいる梅雨の晴れ間の空の深みに(MA)

 まだ肌寒さを残す梅雨の終わり、青空が覗けば思わず見とれます。(管理人)

 

 次回は9/10開催です。詠題は「空・雲・風」、見学・出詠を歓迎します。

まひる野

 東京に本部を置く全国的な短歌の会です。窪田空穂の第一歌集「まひる野」から命名され、生活実感を尊重し、詩としての豊かな表現力を希求します。自然や日常を細やかな温かい視線で詠んだ歌が特徴です。詳しくは「まひる野」のページをご覧ください。

 

<仙台 月例会について>

毎月第二土曜日に仙台市内の市民センターの一室で午後一時から概ね二時間程度です。流れを紹介します。

 

(1)その月の決められた主題に関する歌1首以上を含む自作3首の歌を提出します。

(2)作者を伏せてプリントアウトしたものが当日配布されます。自分以外の方の歌をそこで初めて目にすることになります。

(3)全部で20~30首になります。リズムを確かめながら音読します。意外に難しい漢字や短歌独特の言い回しに出会うことも学びの一つです。

(4)20~30分程度をかけて、各自で、自分の”お気に入り(共感、卓越、感嘆、臨場感などを感じる歌)”を5~7首程選びます。その中でも”これは!”という歌一首を特選として選びます。

(5)特選2点、”お気に入り”1点として集計し、合計得点の高い歌から互評します。互評というのは選んだ理由を自分なりに説明するということです。

(6)互評の過程で多くのことを学びます。技術的には不十分でも感性として高く評価されることもあります。またどんなに整った歌でも共感を覚えない、伝わらない、ということで点数が入らないということもあります。自分の歌がどう評価されるか、ということに目が行きがちですが、実は自分が選んだ理由をどう説明するか、ということが非常に大切です。

(7)一通り互評が終わると、各種の情報交換を行い終了です。高得点でも賞金はでません(笑)。次回の日程、主題など出席者で話し合って決めます。「○○に関する歌」という具合です。