9月の歌会(9/10)

9月の歌会は「空・雲・風」に関する言葉を詠題に、自由詠を交えて27首が出詠されました。自薦他薦の9首をご紹介します。

 

次々と地震台風日本を襲うされど爆弾焼夷弾よりまし

 少年時代の思い出(ON)

 「~よりまし(~よりはずっとよい)」は「増し」または「益し」、どちらも 

 正しいとのこと、皆で迷いました。(管理人

戦争を思うことなくこの夏は「寅さん」に笑い切なかりけり

 今年の夏は寅さん没後20年の夏でした(OH)

山裾にりんご畑の広がりて青き実をつく鬼の棲む里

 この夏、弘前へドライブ旅行をしました。鶴の舞橋が素敵でした。(OK)

老い人は青葉の闇の山百合に笑みに満ちたり車椅子の上

 苦しみはあるのでしょうが山百合に出会ったその笑顔がとても美しい老婦人で

 した。(HI)

緑葉に射す一条の晩夏光またいつ見るらむ在りし日の夢

 一条の光がまだ緑である林を照らす。光は心なしか弱くなっている。(SA)

風吹きて雲ちぎれ行く夏空に僅かに見ゆる秋の空あり(YA)

 小さな変化に心を寄せるところに詩情を感じます(管理人)

波風を好まぬ故か海底に棲むを選びて伏せる魚らは

 よく船釣りを楽しみます。波の高いロデオ大会のような釣りでした(OU)

台風が叩き付けてくる弾丸のごとき雨粒武装せず受く(IM)

 弾丸と武装が呼応して一層、台風の激しさを感じます。くれぐれもご無理され

 ませんように。(管理人)

野に剪りて妹の墓へ 桔梗の房今生にひらかぬままを(MA)

 剪りて:きりて 妹:いもと 桔梗:きちこう (一字空けママ)

 亡くなった方を想うこの夏の一ページです。(管理人)

 

10月は10/15(土)13:00-15:00です。毎月第二土曜日開催ですが、10月は第3土曜日にシフトしました。詠題は「眼(目)・口(唇)・鼻」です。出詠、見学をお待ちしています。お問い合わせページからどうぞ。(管理人)

まひる野

 東京に本部を置く全国的な短歌の会です。窪田空穂の第一歌集「まひる野」から命名され、生活実感を尊重し、詩としての豊かな表現力を希求します。自然や日常を細やかな温かい視線で詠んだ歌が特徴です。詳しくは「まひる野」のページをご覧ください。

 

<仙台 月例会について>

毎月第二土曜日に仙台市内の市民センターの一室で午後一時から概ね二時間程度です。流れを紹介します。

 

(1)その月の決められた主題に関する歌1首以上を含む自作3首の歌を提出します。

(2)作者を伏せてプリントアウトしたものが当日配布されます。自分以外の方の歌をそこで初めて目にすることになります。

(3)全部で20~30首になります。リズムを確かめながら音読します。意外に難しい漢字や短歌独特の言い回しに出会うことも学びの一つです。

(4)20~30分程度をかけて、各自で、自分の”お気に入り(共感、卓越、感嘆、臨場感などを感じる歌)”を5~7首程選びます。その中でも”これは!”という歌一首を特選として選びます。

(5)特選2点、”お気に入り”1点として集計し、合計得点の高い歌から互評します。互評というのは選んだ理由を自分なりに説明するということです。

(6)互評の過程で多くのことを学びます。技術的には不十分でも感性として高く評価されることもあります。またどんなに整った歌でも共感を覚えない、伝わらない、ということで点数が入らないということもあります。自分の歌がどう評価されるか、ということに目が行きがちですが、実は自分が選んだ理由をどう説明するか、ということが非常に大切です。

(7)一通り互評が終わると、各種の情報交換を行い終了です。高得点でも賞金はでません(笑)。次回の日程、主題など出席者で話し合って決めます。「○○に関する歌」という具合です。